クインシャーロットの木とトーテムポール
クイーンシャーロットのスプルースの巨木、トーテムポールの原木だったりするんだけど、このトーテムポールとスプルースの森を10年以上前に実際に見てから、これを元に何か物語を書けないかなあ、とずっと思っている。
特に僕の好きな楽器や黒潮の流れ、そして時間軸に絡めて。
共著でもいいな。興味がある人は連絡をくださいませ。
クインシャーロットのシトカ・スプルースやトウヒは実際に楽器、しかもコンサートピアノの響板用に輸出されているなんて知らなかった。
http://www.cofi.or.jp/forests002_02_04.htmlにその記述があったはずなんだけど、今は削除されてしまっている。
・・・・・・・・・・・・・
トウヒ Spruce épicéa 木材 楽器 wood violin piano Jura ジュラ山
この高度(約1900メートル)ではトウヒはまばら。
楽器作りには1000から1300mの高度のものがよいとされているといわれる。
トウヒ Spruce épicéa 木材 楽器 wood violin piano
ピアノ作りの本家、アメリカのスタンウェイ社のコンサートグランドピアノも響板にトウヒを使います。初めのころは、米国東北部のバーモント州の木を使っていたそうですが、伐採しすぎて、その後、カナダのブリティッシュコロンビア州のクイーンシャーロット諸島から輸入しているそうです。ピアノの響板は、板の端が直角になっていると最良の振動が得られるという研究論文があるとのことです。(「あるピアノの伝記。スタンウェイができるまで」ジェイムズ・バロン著、忠平美幸訳、青土社出版、第4章)
◼︎トーテムポールに関する備忘録
記録としてハイダのトーテムポールが残っているのは、1700年代後半からだが、その前は単に記録が無いだけ。あんな見事なものを作る技術なり、習慣なりが確立するには、それなりの時間が必要だろう。帝政ロシアが毛皮を求めて東進したのは16世紀からだし。ラッコを獲りはじめたのは18世紀ごろ。アリューシャンに沿って南下せずに、東に向かう隊もいたかもしれない。
◼︎メモ
言語に関するもの
http://www.chikyukotobamura.org/muse/low050807.html
歴史に関するもの
http://www.geocities.jp/totem_poles_bc/History.html
トーテムポールの起源は明確ではないが、18世紀後半になり、白人が北アメリカ北西沿岸部をひんぱんに航海するようになったときには、すでにその存在が確認され、記録、報告されている。しかしながら、それ以前のトーテムポールの存在については確認することができない。その理由としては、太平洋岸北西部は雨の多い温帯雨林が広がるため木材が腐食しやすく、考古学的な調査によっても18世紀より古いものが発見されないためであり、また、北西沿岸の先住民は、トーテムポールは建立することに意義があり、保存や維持修復することには意義はないと考え、ゆえに、自然に朽ちはて、その地に返すものとしているからである。
これは楽器に通じるもの?
長髪のハイダ・シャーマンは、病気で道に迷った魂を吹き飛ばすために特殊な骨の管を使用しました。
(出展:2006年度総合研究センター・プロジェクト研究報告書 アメリカ先住民族文化における宗教観の比較研究―北米ラコタ族と南米アイマラ族 阿部珠理(アメリカ研究所)実松克義(ラテンアメリカ研究所))
http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/interdisciplinary/activities/project/2006-project1.pdf
| 固定リンク | 0