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2013/02/28

事故で友人を失う

もう1週間も前のことになってしまった。 「浦安でカヌーの男女、遭難」という記事を見た人も多いと思う。 男女二人のカヤッカーが亡くなられたのだけど、女性の方は、カヌーワールドの記事製作にも協力してくれたこともある友人だった。 二人は同じアドベンチャーレースチームのチームメイト同士。 協会の名前が出ていたけど、協会としての練習は当然中止になっていた。 アドベンチャーレースというのは、カヤック、自転車、ラン、懸垂下降などの種目を自然の中で特に過酷な条件の中で、複数日行われる競技。 パタゴニア戦はTVで放送されたりもしたので知っている人もいると思う。日本でも数年前まではやっていた。 一般的に見れば、あんな日に海に出るなんて無謀なことこの上無い。協会も練習を中止にしたし、僕だって出ない。風速10mを越える強風下でのレスキューが如何に過酷かは以前経験したことがあり、帰港の折りには生きて帰れたことに感謝して乾杯、旅はそこで打ち切りにしたくらいだ。 しかしレースでトップを狙いたいという彼女たちには、必要なトレーニングと思わせたのかもしれぬ。このあたりはもう推測の域は出ない。 ただ、過酷とは言え、様々な状況を想定したレスキュー体制のあるレースと、都会のすぐそばとは言え、自分らの動きをウォッチしてくれるサポートのない海では危険の度合いが異なっていた。リスクが高ければ高いほど、逃げられる部分は小さく少なくなり、その判断は高度なものになる。 もしかしたら、その判断力もトレーニングの対象だったのだろうか? ライフジャケットを付けいたか否かだけは報道するけど、彼女らの背景を報道することは無い。 しかし、実際はエキスパートが自分の判断で出た故に発生した事故だった。 もちろん彼女の死は痛ましく、とても悲しいことだけれど、二人が下した判断に対しては結果だけ見て非難はできないと思う。

ただあまりにやりきれないのは、事故の前日に、半年ぶりくらいに電話で話をしたばかりだったのだ。 「9月にトルコでレースがあるので、頑張って練習をするんです」と言っていた。

土曜日の通夜に訪れると、駐車場に置かれた車の8割が、カヤックラックやバイクラックをつけていた。 そして、僕が今まで見たこともないほどの人がお別れにと長い列を作っていた。 もやもやとしてものが未だもやもやとしており、書けばなんとかなるかな、と思ったんだけど、やっぱりもやもやのままなのだ。

最後になってしまったけど、無くなられたお二人のご冥福をお祈りします。

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